Ozimalsに対するAmaretto社の提訴について

Posted by Dorothy Galewind On 2010年12月19日 (0 コメント)

おはようございます、ドロシーです。
「Regarding the lawsuit against Ozimals by Amaretto」の日本語訳をお届けします。


カリフォルニア州において、Amaretto Ranch Breedable, LLC(Amaretto社)がOzimals, Inc.(Ozimals)に対する訴訟を提起した件についてお知らせします。始めに、この件に関する基本的な誤解を正したいと思います -- Ozimalsは、繁殖する仮想動物(breedable virtual animal)のアイデアを所有していると主張しているのではなく、また、決して主張するものではありません。Amaretto社の弁護士による回答に関係なく、それは争点ではありません。アイデアは著作権によって保護されません。但し、アイデアが特定の表現に表された場合は、保護の対象となります。

Ozimalsチームは、皆さんの疑問にお答えするとともに、私たちが行動してきた背景にある理由をご説明したいと思います。そのためには、数ヶ月前、今年の6月まで遡らなくてはなりません。6月初め、Ozimalsオーナーの一人が、Amaretto Horse開発チームの主要メンバーからアプローチを受けました。その目的は、Ozimalsの著作権に関する調査と、Amaretto社が製品のベータ版をリリースする前にその製品を見て欲しいということでした。会話内容については、こちらをご覧ください。会話した相手のアバター名を公開できるならば、私たちの説明をより明確化できるでしょう。出来うるのであれば、そうしたいと考えています。

そのメンバーは、ベータテスターに向けてAmaretto社の製品を説明したノートカードを示し、Ozimalsオーナーにそれを検討するよう依頼してきました。ノートカードによれば、非常に基本的な情報が記載されているのみで、現状のAmaretto Horse製品が、Ozimals流の繁殖する(breedable)というコンセプトにほぼ全くと言ってよいほど似通っているものであることが明らかでした。Ozimalsの製品は著作権によって保護されますので、OzimalsオーナーはAmaretto Horse開発チームのメンバーに対して、現在の製品状況ではOzimalsの製品との同一性(identical)が高く、もしAmaretto社がそれをリリースするならば、Ozimalsが保有する著作権を侵害するだろうと指摘しました。とても礼儀正しい会話に終始しましたので、Amaretto社がOzimalsの指摘した著作権の保護を尊重し、リリースに向けてAmaretto社独自のコンセプトを開発してくれるだろうと、Ozimalsは信じました。

しかしながら、Amaretto社が9月にリリースした製品は、Ozimalsに驚きとともに失望を与えました。それは、Ozimalsオーナーに提示されたもの以上に類似性の高いものでした。Ozimalsは6月、Ozimalsの懸念と権利を伝え、いかなる問題も生じないように、Amaretto社は独自のコンセプトで開発すべきだと礼儀正しい方法で理解してもらえるよう努めました。Ozimalsは、Amaretto社がそれを無視して、Ozimalsがもつ知的財産を侵害した製品をリリースしたことを深く悲しみました。

Amaretto社がリリースした製品を確認してから、Ozimalsは知的財産専門の弁護士に相談し、知的財産の侵害に関する調査と情報収集を始めました。通常、Second Life(SL)で著作権が侵害された場合、著作権の権利者はDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づいて著作権を侵害する素材をグリッド上から完全に削除するよう申請します。

しかし、Ozimalsは、Amaretto社の違法な判断により、ブリーダブルコミュニティーがネガティブな影響を受けることを望みませんでした。多大な調査と討論の末、Ozimalsは著作権侵害とOzimalsが保有する権利を概要とした書簡を作成し、Amaretto社に対して発送することにしました。この書簡により、コミュニティーに与える影響を最小限に抑えつつ、問題を解決しようと試みました。個人情報のみを削除した書簡をこちらからご覧いただけます。

この問題をDMCAに拠らずに解決しようと誠意をもってAmaretto社の弁護士と交渉していた間に、Amaretto社から寄せられた回答(今回の訴訟提起も含む)には深く失望させられました。この問題を友好的で礼儀に適った方法で解決することが、Ozimalsのもっとも望んだことでした。Ozimalsは、この問題がブリーダブルコミュニティーに与えるかもしれない影響を最小限に抑えるべくあらゆる手段を探りつづけるとともに、ブログを通じて出来うる限りの情報を皆さんに開示していくつもりです。

Ozimalsが開発を始めてから、他の多くの繁殖する動物(breedable animal)が登場しています。Ozimalsは、フェアな競争は歓迎します。ユーザーの皆さんのために製品を改善させる助けになりますし、SLにおける繁殖する動物を新しい次元へと導くための新しいイノベーションをコミュニティーに継続してもたらすことにも繋がるからです。しかしながら、Amaretto社が行ったことはフェアな競争ではありません。また、もしOzimalsが著作権による保護を受けられなかったならば、それはOzimalsに対してではなく、ユニークなコンセプトを開発して仮想社会で実現しているSL上のすべての会社に対して害を及ぼすことになるでしょう。

ある一定期間、SLに参加している住民の皆さんでしたら、インワールドにおける著作権侵害の状況を目の当たりにしたことがあるでしょう。残念ながら、それはあまりにも頻繁に生じているために、必ずしもクリエイターがその正当な権利を守るために努力するとは限らない状況にあります。幸いにも、Ozimalsは知的財産を守るために努力することができます。今回の行動が、SLに満ちた素晴らしいアイデアが安全な環境で実現できる一助になることを願っています。


いつものように、
Ozimalsチーム

【2011年02月08日】一部翻訳を改めましたが、趣旨に変更はありません。

[最終更新:2011年02月08日]

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