[改訂]遺伝子には優性/劣性がある!

Posted by REIJIN On 2010年5月2日 (0 コメント)

こんばんは、カカシです。

早速ですが、今日のテーマはコレ:
Uprightをもったオスとメスの固定ペアで繁殖を繰り返すと、どうして前回考察した3つの結果以外はありえないのか?(前回の記事


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Ozimals Bunnyは、親から子へと遺伝子が受け継がれるので、親がもっていない遺伝子が子どもに突然現れることはありません。なので、Uprightをもったオスとメスの固定ペアで繁殖を繰り返してHalf-a-LopやFull Lopをもった子どもが産まれるためには、親がそれらの遺伝子を隠しもっている(親のステータスには表示されない)ことが必要です(突然変異種やEliteについては考慮してません)。

そうすると、「もしUprightをもった子ども、Half-a-Lopをもった子ども、そして、Full Lopをもった子どものすべてが産まれたら?」という条件をクリアするためには、親のペアは「Upright - Half-a-Lop」型と「Upright - Full Lop」型の組み合わせでなければなりません。これならば、下の表のように、Earsのすべての遺伝子が子どもに受け継がれるかもしれないからです(遺伝子の組み合わせは、「形質として現れる(ステータスに表示される)遺伝子 - 現れない(ステータスに表示されない)遺伝子」という意味です)。


「Upright - Half-a-Lop」型と「Upright - Full Lop」型のペアで考えられる、
子どもの遺伝子の組み合わせ



ところで、皆さんはメンデルの法則をご存知ですよね?

メンデルの法則は3つの法則から成りますが、今回のテーマでは、そのうちの「優性の法則」が関係してきます。これは、形質について異なる遺伝子が組み合わされた場合、どちらか一方だけが形質として現れて、もう一方は現れないというものです。形質として現れるものを優性、現れないものを劣性と呼びます。ここでいう優性/劣性とは、形質として現れやすいか否かという意味です。例えば、「A-B」という遺伝子の組み合わせでAが優性であるという場合、Aが形質として現れることを言います。

飼育ガイドにあるように、Ozimals Bunnyは「SL向けに修正された、実際の優性/劣性の遺伝システム(genetics system)」が採用されています。「SL向けに修正された」という部分が明らかではありませんが、基本的には優性の法則が当てはまる繁殖のしくみだと思って間違いないでしょう。つまり、Ozimals Bunnyにも、異なる遺伝子間には優性/劣性の関係が認められるということです。



ここで改めて、「Upright - Half-a-Lop」型と「Upright - Full Lop」型のペアから産まれる子どもの可能性を考察してみましょう。

先にあげた表は、遺伝子間には優性/劣性がないものとして、組み合わせのすべての可能性を整理しました。このままであれば、「すべてのEarsの子どもが産まれたら?」という条件はクリアできるでしょう。しかし、Ozimals Bunnyには基本的に優性の法則が当てはまると思われるので、それを考慮に入れなければなりません(ここまでは、優性の法則を無視した遺伝子の組み合わせ表を掲載してました)。

優性の法則によれば、「Upright」が形質として現れるのは、それがランダムで決定されたからではなく、他の遺伝子に対して優性だからです。なので、「Upright - Half-a-Lop」型と「Upright - Full Lop」型のペアで繁殖して、その子どもが「Upright」遺伝子を一つでも受け継いだ場合、組み合わされる他の遺伝子が何であれ、EarsにはUprightが現れることになります。したがって、先にあげた表は、次のように改めることができます。


「Upright - Half-a-Lop」型と「Upright - Full Lop」型のペアで、
優性の法則を考慮した子どもの遺伝子の組み合わせ


もうお分かりですね。Uprightをもったオスとメスの固定ペアで繁殖を繰り返した場合、「優性の法則」によって、Upright、Half-a-Lop、Full Lopをもった子どもがすべて産まれるという結果はありえなくなります(この時点では、「Half-a-Lop」と「Full Lop」の優性/劣性の関係は不明です。別の検証を加えなければなりません)。



まだ解説すべき問題が残ってますが、今日はここまで。
最後に、ポイントをまとめておきます。

  1. バニーの形質(Earsなど)は、2つで1組の遺伝子によって決定される。
  2. 遺伝子は、親からそれぞれ1つずつが子どもに受け継がれる。
  3. 形質として現れるのは、2つの遺伝子のうち1つだけで、もう一つは現れずに隠れている。
  4. 形質として現れた遺伝子はステータスで確認できるが、現れない遺伝子は繁殖して子どもの形質を通して判断するしかない。
  5. 「A-B」といった異なる遺伝子が組み合わされた場合、遺伝子間には基本的に優性/劣性の関係が認められる(優性の法則)。


※皆さんも、独自の考察をお持ちだと思います。掲示板などで、ぜひ披露してください。
※この投稿はカカシの私見を交えたもので、Ozimalsの公式見解ではありません。皆さんの意見交流の叩き台にしてもらえると、嬉しく思います。コメント歓迎します!

カカシのウサギ研究は、繁殖のしくみをテーマに、「遺伝子の組み合わせや遺伝子の優性/劣性を判断する方法を一般公式化すること」を目指します。個別の事案については、Ozimals Bunnyを飼う楽しみとして皆さんに解き明かしてもらいたいので、できるだけネタバレしないよう心掛けていくつもりです。一方で、抽象的な説明になってしまって、小難しく思われるかも知れません。もしこうしたほうが分かりやすいなどのご意見・ご要望がありましたら、遠慮なくコメントしてください。

[最終更新]2011年09月11日

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