[改訂]繁殖の基本を復習しよう!

Posted by REIJIN On 2010年6月2日 (0 コメント)

こんばんは、カカシです。




ドロシーちゃんやティンマンくんの活躍もあって、
近頃、日本人ユーザーの方も急増しているようですね。喜ばしい限りです。


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さて、今回は、
もう少し基本的なことを易しく紹介して欲しいというご意見を耳にしましたので、
繁殖の基本を5つのポイントにまとめて復習しようと思います。

『Ozimals Bunny』は、繁殖のしくみとして、

SL向けに修正された、実際の優性/劣性の遺伝システム(genetics system)

を採用してます(参照:飼育ガイド)。

まずは、これが大前提になります。
「SL向けに修正された」という部分が明らかではありませんが、
基本的には、RLの遺伝法則(メンデルの法則)を採用していると思ってください。



ポイント1

バニーは、4つの形質(trait)によって、さまざまな個性を実現しています。
(詳しくは、『ドロシーのウサギ日記』をご覧ください)

【形質の種類】Fur(品種と毛色)、Eyes(アイカラー)、Ears(耳型)、Shade(毛並み)

各形質は、2つの遺伝子の組み合わせで決定されます。



ポイント2

形質として現れる(ステータスに表示される)のは、2つの遺伝子のうち1つだけです。
もう一つは、形質として現れずに隠れています(ステータスに表示されません)。

形質は、次のように遺伝子の組み合わせで表現することもできます。

【バニーの形質】ステータスに表示される遺伝子 - 表示されない遺伝子

ステータスに表示されない遺伝子は、繁殖を通じて判断するしかありません。
この判断には、後述するポイント5が利用できます。



ポイント3

遺伝子Aと遺伝子B、遺伝子Bと遺伝子Cというように、
異なる遺伝子が組み合わされた場合、どちらの遺伝子が形質として現れるかが問題になります。
形質として現れるものを優性、現れないものを劣性と呼びます(優性の法則)。

(ここでの優性/劣性とは、形質としての現れやすさを比較するものです)

遺伝子Aと遺伝子A、遺伝子Bと遺伝子Bというように、
同じ遺伝子が組み合わされている場合は、遺伝子の優性/劣性は問題になりません。


※重要※ 優性/劣性(dominant/recessive)という言葉について

カカシのウサギ研究では、
上記の説明にしたがって、優性/劣性という言葉を用いるようにしています。
(説明の便宜上、生物学的な意味と呼びます)

ところが、Ozimalsでは優性/劣性という言葉が、
生物学的な意味とは違った意味で用いられることがあります。
(説明の便宜上、Ozimals的な意味と呼びます)

※Ozimals的な意味※
  • 優性=形質として現れる(ステータスに表示される)
  • 劣性=形質として現れずに隠れている(ステータスに表示されない)

どこが違ってるの?と思われるかもしれません。
遺伝子Aと遺伝子Aのように、形質が同じ遺伝子で組み合わされた場合を考えてください。
この場合、Ozimals的な意味では「Aは優性で、劣性でもある」と言うことができます。
これは、生物学的な意味とは違っていることが分かるでしょう。

公式フォーラムでは、生物学的な意味の優性/劣性と区別するために、
Ozimals的な意味のそれを以下のような言葉に置き換える方もいらっしゃいます。

  • 目に見える/隠れている(visible/hidden)
  • 目に見える/目に見えない(visible/invisible)
  • 一番目/二番目(primary/secondary)

カカシの研究でも、

  • 形質として現れる遺伝子/現れずに隠れている遺伝子
  • ステータスに表示される遺伝子/表示されない遺伝子

というように表現して、
Ozimals的な意味では優性/劣性という言葉を用いないようにしています。

[注意]掲示板に転載した『(完全リスト)Fur、Eyes、Ears、Shadeの遺伝子』について
  • このスレでは、優性/劣性という言葉がOzimals的な意味で使われています。
  • 詳しくは、補足レスをご覧ください。
(掲示板は閉鎖しました)



ポイント4

子どもは各形質ごとに、両親から1つずつの遺伝子を受け継ぎます。
親の隠れている(ステータスに表示されない)遺伝子を受け継ぐこともあります。

子どもの形質は、両親から受け継いだ遺伝子の組み合わせによって決定されます。
同じペアで子どもの形質として現れる可能性のある遺伝子の数は、
両親に現れているものが2つと現れていないものが2つ、合計4つであると考えられます。
MutationやEliteについては考慮してません)



ポイント5

バニーを繁殖させると、両親とは違う形質が子どもに現れる場合があります。
この場合、少なくとも両親のどちらかが子どもの形質として現れた遺伝子を隠しもっている
と判断できます。

また、「ステータスに表示される遺伝子 - 表示されない遺伝子」というように、
遺伝子の組み合わせで両親の形質を表すと、次の3組のペアが考えられることになります。

(ペア1)
母親の形質:母親の形質として現れた遺伝子 - 子どもの形質として現れた遺伝子
父親の形質:父親の形質として現れた遺伝子 - ?
(ペア2)
母親の形質:母親の形質として現れた遺伝子 - ?
父親の形質:父親の形質として現れた遺伝子 - 子どもの形質として現れた遺伝子
(ペア3)
母親の形質:母親の形質として現れた遺伝子 - 子どもの形質として現れた遺伝子
父親の形質:父親の形質として現れた遺伝子 - 子どもの形質として現れた遺伝子



※5つのポイントが繁殖にどのように関わるかを図表で示します。

異なる形質をもったペアで繁殖させて、両親とは違う形質をもった子どもが産まれたとします。
そして、以下の条件を仮定します。

  • ABC順で、遺伝子には優性/劣性の関係が認められるとします。
  • 背景(赤):形質として現れる(ステータスに表示される)遺伝子
  • 背景(青):形質として現れずに隠れている(ステータスに表示されない)遺伝子
※実際の繁殖では、背景(青)の遺伝子は不明ですが、便宜上判明しているものとします。


(クリックすると、拡大表示します)


この図表で、ご理解いただけたでしょうか?
今日は、ここまでにします。



ご質問やご要望、その他Ozimalsに関することであれば、
どのようなことでも構いませんので、お気軽にコメントをお寄せください。


カカシのウサギ研究は、繁殖のしくみをテーマに、「遺伝子の組み合わせや遺伝子の優性/劣性を判断する方法を一般公式化すること」を目指します。個別の事案については、Ozimals Bunnyを飼う楽しみとして皆さんに解き明かしてもらいたいので、できるだけネタバレしないよう心掛けていくつもりです。一方で、抽象的な説明になってしまって、小難しく思われるかも知れません。もしこうしたほうが分かりやすいなどのご意見・ご要望がありましたら、遠慮なくコメントしてください。

[最終更新]2011年09月01日

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